位置決めクランプピンとは
位置決めクランプピンとは、ワークやパレット・治具などを取付ける際に位置決めと固定を同時に行うことが出来るピンです。
取付用の穴にピンを差し込み締めこむと内蔵されている4つのボールが外側に押し出されます。ボールは冶具ベースに取付けられている専用ブッシュの内径(テーパー部分)に当たりワークの位置決め・固定をすることができます。従来の位置決め・クランプの作業時間を短縮し作業効率・加工精度を改善します。また位置決めクランプピンは、位置決めロックピン・ボールロック・ボールロケートとも呼ばれています。
導入によるメリット
- 段取り替え時間の短縮
- 作業負担の軽減・効率アップ
- 加工精度・品質の向上
特長
ハルダー社(HALDER)の位置決めクランプピンは、材質(熱処理鋼・ステンレス製)・操作方法・位置決めブッシュなど用途に応じた製品のラインナップをご用意しております。ワークやパレット・治具の交換・段取り替え作業のを改善します。
- 繰り返し精度±0.03mm
4つのボールが治具ベースの専用ブッシュの内径に当たりワークの位置決めとクランプを同時に行います。
- ・バネ与圧方式
ボールはバネを介して与圧されているため摩耗が少なく締めすぎてブッシュ穴を痛めてしまうことがありません。また加工中の振動の抑制し振動によるピンの緩みも防止します
- 操作方法
位置決めクランプピンの締付操作は、六角レンチとグリップ(オプション)の2つを選択することができます。 - コンパクトな設計
加工時に邪魔にならない低床タイプの設計
位置決めクランプ製品 (位置決めクランプピン)は、クランプと位置決め用です
位置決めクランプ製品は、素早いクランプ、固定、調整、ワーク、プレート、デバイスの交換と保持、バイスのワンタッチ交換などに使われます。位置決めクランプ製品には、クランプピン、ゼロポイントクランプシステムとしても使える、位置決めクランプピンがあります。ゼロポイントクランプシステムは、位置決めクランプ製品の一つとなります。
位置決めクランプピン
クランプねじを締めることにより、位置決めクランプピンは、ブッシュの中で4個のボールがセンタリングとクランプを行います。クランプねじは、手で取外しできるグリップ、もしくは、六角レンチで操作します。
この幅広い製品ラインアップには、色々なサイズを標準在庫しています:
■ 位置決めクランプピン
■ 位置決めクランプピン用グリップ (操作用;六角レンチでも可能)
■ 位置決めクランプピン用ブッシュ
■ 位置決めクランプピン用ロケーティングブッシュ、圧入タイプ
■ 位置決めクランプピン用ロケーティングブッシュ、ネジ留めタイプ
製品の特長:
■ バネによる与圧の特長:摩耗が少ない、クランプ用ボール、ロケーティングブッシュの穴に過負荷がかからない、ピンに過大な力が加わらないのでひっかっかりを起こさない
■ 切削加工時の振動を抑制
■ 振動によるピンの緩みを防ぐ (振動の減衰効果)
■ 高い繰り返し精度± 0.03 mm
■ 外周のローレット、レンチ用2面幅により取扱いが容易
■ 高さが低く邪魔にならない
■ 六角レンチ、オプションのグリップによる着脱
製品
位置決めクランプピンシリーズ
治具・パレットの交換を素早く簡単に
■ 位置決めクランプピン
材質:熱処理鋼とステンレス製の2種類
ピン外径:16-30mm
保持力:5-10kN
適合治具ベースの厚さ:20-25mm(±0.05)
■ ブッシュ(ワーク用)
固定したいワークに圧入して使用します。
材質:焼入れ鋼とステンレス製の2種類
タイプ:内径の公差が小さい位置決め用と公差の大きいフローティング用の2種類
4本のピンを使用する場合は位置決め用とフローティング用のブッシュをそれぞれ2個ずつ対角線上に取付けて通常使用します。
■ ブッシュ(冶具ベース用)
冶具ベース、ベースプレートに圧入またネジで取付け使用します。
材質:焼入れ鋼とステンレス製の2種類
タイプ:圧入タイプ、ネジ取付タイプ
■ グリップ(オプション)
グリップを位置決めクランピンに取付けると六角レンチを使わずに使用する事ができます。
位置決めクランピンには簡単に取付・取外しが可能です。
採用例
・採用例のご紹介
・位置決めクランプピンの特注品も対応可能
標準機械部品の世界的なメーカーであるハルダー社(HALDER)には豊富な実績と長年の経験があります。
ご希望のピン径、長さ、形状などお気軽にお問い合わせください。
動画
データシート
製品に関するお問合せはロームヘルドハルダー(株)までお問い合わせください。
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標準機械部品 総合カタログ
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位置決めクランプピン カタログ抜粋