球面ワッシャー/円錐シートとは
球面ワッシャー/円錐シートとは、ボルト・ナットで締結をする際に角度が付いた面を最大3°(一体型は最大4°)までの揺動し補正してくれる製品です。
通常、球面座金と円錐シートを組み合わせて使用します。切削加工でワーククランプするのに使われるストラップ(松葉)をボルト固定する際に、また半導体装置などの固定脚部、機器と機器の接続にも使われます。
平面ワッシャーでは隙間が生じて不安定になる角度のついた面を、球面ワッシャー/円錐シートを使用すると隙間なくしっかりボルト・ナットで固定することが可能になります。
なお球面ワッシャー/円錐シートはワッシャー(座金)の種類の一つで、球面ワッシャーは球面座金、円錐シートは円錐座金とも呼ばれます。
ボルトに対してワークが斜めになっている場合、通常のナットでは座面との間に隙間が生じます。
これは締結部の緩みやワークにナットの接触傷が残る原因となります。球面ワッシャー/円錐シートを使用すると球面座金が揺動して安定して締め付ける事ができます。
導入によるメリット
- 片当たり防止
- 締付力安定
- 作業効率向上
特長
ハルダー製(HALDER)球面ワッシャー/円錐シートは削り出し加工による高精度、高寿命を実現しています。その精度、ラインナップにより、縁の下の力持ちとして加工、組付け現場を支えます。
- 滑らかな動き
ハルダー製(HALDER)球面ワッシャー/円錐シートは球面が円錐にあたりますので、線接触となり摩擦抵抗を低く抑えることができます。締結した時に噛り付かず角度に倣ってスルスルと動き、締付痕を防ぎ、快適に、長く繰り返しの使用が可能です。 - 豊富なサイズ
M6~M64を標準で取り揃えておりますので、大型サイズでも特注の必要はございません。規格品が使えないからと自社製されなくとも、ハルダー製でご対応いただけます。 - 選べる材質3種類
用途に合わせて3種類の材質からお選びいただけます。通常の熱処理鋼に対して錆び対策がされたSUS303相当をお使いください。塩害対策、野外で長期間使用が見込まれている場合にはSUS313相当が用意されております。
球面ワッシャー/円錐シート、 DIN 6319規格準拠
球面ワッシャー/円錐シートは、DIN規格に準拠し、ハルダー社標準の製品です。
球面ワッシャー/円錐シートは、クランプ用スタッドとも呼ばれます。球面ワッシャー/円錐シートは、幅広い産業の様々な用途、接続、クランプ等に使うことが出来ます。DIN 508 規格のTナット(EH 23010./23020.) や、DIN 6330規格の六角ナット (EH 23070.)と組み合わせて使うことで、クランプ治具を完成させることが可能です。
幅広い製品ラインアップの色々なタイプが標準在庫されています:
■ 球面ワッシャー /円錐シート、DIN 6319
■ 球面ワッシャー / 円錐シート、DIN 6319類似品、ステンレス鋼
■ コンパクトな球面ワッシャー/ 円錐シート、DIN 6319類似品
仕様
球面ワッシャー/円錐シート
類を見ない表面の滑らかさ!
球面座金/円錐シート | 標準サイズ(焼入れ鋼/SUS303) | 補正角度 | |
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標準穴用 | 標準/標準 | M6-64/ M6-38 | 3° |
長穴用 | 標準/大型 | M6-48/ M6-30 | 3° |
組み合わせ | 一体型 | M6-20 | 4° |
標準穴用(最大補正角度3度)
長穴用(最大補正角度3度)
一体型(最大補正角度4度)
動画
データシート
製品に関するお問合せはロームヘルドハルダー(株)までお問い合わせください。
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標準機械部品 総合カタログ
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球面座金、円錐シートカタログ抜粋
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その他:選定冊子