マグネット・クランプとは
マグネット・クランプとは2種類の永久磁石を利用したボルトレス金型交換システムです。煩雑な金型交換を誰でも素早く簡単にできるようにするほか、内蔵されたセンサーにより安全管理を行うことができます。
マグネット・クランプは電磁コイルに通電すると、アルニコ磁石は磁力が反転し、磁力域がプレート外部まで到達、その磁力によって金型を吸着クランプします。磁力域は電磁コイルに通電する方法以外では切り替わりません。その為、万が一停電が発生しても金型落下の心配はありません。また、マグネット・クランプはマシンと接続するため、マシンが停止すると同時に停止します。
製造業に対してカーボンニュートラル、IoT、インダストリー4.0などの要求が高まる中、マグネットクランプは省エネ効果、電動化、機器同士の接続、モニタリング、自動化を可能にする未来型のクランプ機器です。
導入によるメリット
- 金型交換時間低減
- 高い安全性実現
- 金型設計自由度向上
- 省エネ効果
- 機器の電動化
概要
Rivi Magnetics社(リビ・マグネティクス)、マグネットクランプ M-TECS P
仕様温度120℃まで
仕様
Rivi Magnetics社(リビ・マグネティクス)M-TECS Pは主に樹脂成形用マシン向けの自動金型クランプシステムとして使用されます。
概要
Rivi Magnetics社(リビ・マグネティクス)のマグネットクランプでは、金型はボタンに触れるだけで数秒以内に磁力でクランプ、アンクランプされます。永久磁石の磁気を利用して金型クランプをする設計になっており、電気はクランプ、アンクランプのため、プレートの磁極線を切り替えるためだけに必要です。マグネットプレートはクランプ状態では非通電であるため、不測の停電時にも安全です。毎回のクランプサイクルは、さまざまなセンサーで監視されるため、信頼性の高いクランプが保証されます。Rivi Magnetics社(リビ・マグネティクス)マグネットクランプはすべてCEマークを取得しています。
特長
- 金型の標準化が不要
- プロセス監視による高い安全性
- 数秒で金型をクランプ
- 人間工学に基づいた容易なハンドリング
- 加熱状態での金型クランプ
- 取り付け穴が不要
- 金型の摩耗を最小限に
- 金型の動き検出
- 変形を最小限に抑えた全表面での金型クランプ
採用例
超大型切削加工用M-TECS、スクエアポール仕様
マグネットプレートは、特注設計により各マシンテーブルに最適化をします。
位置決めは、20H7の縦溝と横溝を使用して保証されます。
固定はクランプ爪による全周クランプ溝で行われます。
Hilma(ヒルマ)のマシンバイスやStark(スターク)のゼロポイントクランプシステムとの組み合わせも、すべて同じサプライヤーから供給されるため、容易に実現できます。
T溝追加、取り付け穴、ストップ、特殊寸法も問題ありません。
Engel社(エンゲル)射出成形機用マグネットクランプシステム
型締力:1700トン~、磁力:140トン~、最大金型重量:26~25kg
最大金型重量:26トン
プレートサイズ:2400X2100X55mm
スクウェアポール、ロングポールのコンビネーション仕様
オプション:磁力管理センサー付き
2400トン以上の射出成形機のロングポール技術
型締力:2400トン~、磁力:180トン~
最大金型重量:30トン
プレートサイズ:2800x2500x55mm
ロングポール仕様
Arburg 社(アーブルグ)520Cに搭載されたマグネットクランプ
センタリングリングに近い磁力の高い集中効果。
非常に小さな金型も安全にクランプできます。
Krauss Maffei社(クラウス・マッファイ)射出成形機用マグネットクランプ
型締力:1600トン~;磁力:130トン~
ロングポール仕様
プレート全面のクランプ力
Ferromatic社(フェロマティック)射出成形機用マグネットクランプシステム
クランプ力:110トン~、磁力:8トン
クランプは非常に小さい金型。
ロングポールによる集中効果で高い力密度。
Krauss Maffei社(クラウス・マッファイ)射出成形機用マグネットクランプ
型締力:1600トン~;磁力:130トン~
ロングポール仕様
プレート全面のクランプ力
縦型Arburg社(アーブルグ)成形機用マグネットクランプ
ダブルロータリーテーブル付き 上下クランププレート
データシート
製品に関するお問合せはロームヘルドハルダー(株)までお問い合わせください。
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M-TECS P120カタログ